2020/01/07
ベンチャー転職TIPS
第5回 転職で失敗しないために、転職前に解消しておくべきギャップは何か?(後編)
前回は、転職で失敗しないために事前に解消しておくべきギャップのうち、一番重要な「やりたいことができない」というギャップをなくすための考え方や方法をお伝えしました。今回は、私がその次に重要だと考える「活躍できない」というリスクを最小限にするために、事前にギャップを解消する方法をお伝えします。
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転職後やりたいことをやるには、活躍する必要がある
「やりたいことができる」と「実際にやらせてもらえる」はイコールではない
前回もお伝えした通り、大手企業からベンチャー企業に転職を考えている人は、自分のキャリアプランを実現するために「やりたい仕事がやれる」ことが最も重要だと思います。そして、自分がやりたいことを明確化し、今と将来にわたってそれができそうであることが確認できたら、最初のハードルはクリアです。しかし、「やりたいことができる」ことと、「実際にやらせてもらえる」ことはイコールではありません。あなたのやりたいことを周囲が積極的に任せたいと思ってもらうためには、周囲から認められる必要があります。
やりたいことをやるには、なるべく早く活躍して周囲から認められることが必要
もしあなたが新卒採用される立場なら、周囲から認められるスピードはそれほど気にしなくてもよいでしょう。しかし、我々は中途採用です。これまでの仕事で培った経験やスキルをもとに即戦力になることを、必ず期待されています。そう考えると、中途採用者にとって「やりたいことができる」ためには、「早期に活躍できる」ことも重要だと私は考えます。そうは言っても、「活躍できるか」は入ってからの頑張り次第だと思われる方もいるでしょう。しかし、事前に確認できることはゼロではありません。大きな決意と、多大な時間をかけて転職をするわけですから、活躍できないリスクもできる限り事前に潰しておくべきです。
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「活躍できない」リスクを減らすには事前に何を考えればよいか
社風や周囲の社員と合うか、これまでの経験が活かせるか
活躍できないのは、「その人に実力がないからだ」と思われるかもしれません。しかし、いくら実力があっても、仕事は一人でするものではありません。それは規模の小さいベンチャー企業でも同じです。いくら実力がある人でも、会社の考え方とそもそも合わない、周囲の人と考え方やそりが合わないといった状況であれば、力を発揮しにくくなります。
そのため、「社風」や「周囲との人間関係」に大きなギャップがないことが、活躍するための最低条件だと言えます。そしてもう一つ、「早期に活躍する」ことまで見据えるのであれば、これまでの経験が活かせるかどうかも重要になってきます。
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社風や周囲の社員と合うか
社風と合うかは、社長や役員と合うかとイコール
大手企業に勤めていると、「社風」と言われてもあまりピンとこないと思いますが、ベンチャー企業はその企業規模から、色濃く会社のカラー(社風)が出るものです。では、その社風に合うかをどう確認すればよいでしょうか。ざっくり言えば、社長や役員と気が合うかどうかです。気が合うかまで確認するのが難しければ、社長や役員が言っていることに共感、賛同できるかです。ベンチャーの社風は、創業者である社長や役員の人柄が大きく影響しています。社長や役員にピンとこない、または明らかに合わないと感じれば、ほぼ間違いなく社風に合わないでしょう。
社員と合うかは、できるだけ多くの社員と直接会って確認する
従業員が20〜30名程度のベンチャー企業であれば、社長や役員が集めたメンバーがほとんどの場合が多く、「社風≒周囲の社員の雰囲気」と考えて良いと思います。しかし、グロース、レイターと成長後半フェーズのベンチャーになると、新メンバーの採用に社長や役員が徐々に関わらなくなり、社員が多様化していきます。そのため、自分が社員と合うかどうかをしっかり確認する必要があります。そのためには、できるだけ多くの社員と直接会うことが大事です。
面接で会える社員だけでは不十分
面接で会える社員はどの企業でもだいたい2〜4名です。そして、面接官は人事や管理職といったポジションの人が担当することが多く、実際に職場で働く同僚にはなかなか会えないのが実情です。また、面接官という役割を持ってあなたと接しますので、なかなか腹を割って話すという感じにもなりません。本当に周囲の社員とうまくやっていけるか確認するには、人事の方にお願いをして、同年代の人や同僚になりそうな人と面談する機会を持つことが必要だと思います。
コミュニケーションの取り方と、仕事に対する考え方が近い人がいるか
そして、社員に会えたら、現場の仕事の詳しい話を聞き出しつつ、社員の雰囲気が自分に合うか観察しましょう。特に、
・仕事に対する考え方
・コミュニケーションの取り方
これら2つのポイントで、自分と似ている人がいるかを見るとよいです。これらのポイントが自分と異なる人ばかりだと、考え方を擦り合わせらいうえに、コミュニケーションもとりづらいことになり、仕事を進めるのがとても大変になる可能性があります。
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自分の経験が活かせるか
社風や周囲と合いそうだと思えれば、転職後に活躍できる最低限の準備は整ったと言えます。さらに、活躍の確率やスピードを高めたいなら、自分の強みやこれまでの経験が新しい会社でどれだけ活かせるかを考えるべきです。
私が転職の時に考えたこと
私は、前職で大手通信キャリアに12年間務め、以下のような経験を積みました。
・SEとしてシステム開発
・人事で新卒採用と若手の育成
・マネージャーとして新規事業企画
転職では人材育成業界を志望していましたが、人事で若手社員の育成をやっていたものの、そこまで業界に知見があるわけではありませんでした。そのため、人材育成業界の中でも、自分の経験ができるだけ活かせるところはどこかと考えました。
その結果、大企業の新人・若手向け研修がメイン事業とする今の会社を選びました。私は前職で大企業の若手育成をやっていたため、転職して立場が変われば、自分のその経験は「顧客の視点」として活かせると思ったからです。また、今の会社はITを使った人材育成を強化していく方針だったので、私のSE経験も活かせるだろうと。これだけ、自分の経験という資産が活かせそうであれば、なにかしら転職先で自分の活躍の場を作れるのではないかと考えて転職先を決めました。
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まとめ
2回に渡って、後悔しない企業選びのポイントをお伝えしてきました。まずは、「やりたいことができない」というミスマッチを防ぐ。次に、「活躍できない」というミスマッチを防ぐ。私は、この2点を念頭において転職活動をしたおかげで、早い段階で新しい会社に馴染み、成果を出すことができ、自分のやりたいことがやれるようになったと感じています。転職で失敗しないために、まずはこの2点を優先的に考えてみてください。
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取材者 = 平重 克樹
感性デザイン工学専攻で大学院修了後、株式会社NTTドコモに入社。NTTドコモでは、IoT/AIを軸とした、デバイス・アプリケーションの両面から経営課題にアプローチするビジネスコンサルティング業務に従事。建設業界の働き方改革・生産性向上に寄与するIoTソリューション事業(デジタルトランスフォーメーション:DX)の新規立ち上げを行う。また同時に、オープンIoTプラットフォームを展開する4社JVのインキュベーション支援業務に携わる。MWC Barcelona 2018・2019出展。
その後、株式会社ドリームインキュベータ(DI)に出向。DIでは主に国内ベンチャー投資・上場支援に取り組む。また、国内1号ファンド「DIMENSION」の立ち上げに関わる。
筆者 :
大久保 崇
人材育成ベンチャーにて、企業向け研修の開発者兼講師。
従業員数1万人以上の超大手通信キャリアから、従業員数100人前後の人材育成ベンチャーへ転職。大手通信キャリアでは12年勤務し、システム開発、人事、新規事業企画と様々な業務に携わり、マネージャーも経験。現在は大企業での経験を活かして、様々な企業の人材育成をサポートしている。
筆者 :
大久保 崇
人材育成ベンチャーにて、企業向け研修の開発者兼講師。
従業員数1万人以上の超大手通信キャリアから、従業員数100人前後の人材育成ベンチャーへ転職。大手通信キャリアでは12年勤務し、システム開発、人事、新規事業企画と様々な業務に携わり、マネージャーも経験。現在は大企業での経験を活かして、様々な企業の人材育成をサポートしている。