ベンチャー転職TIPS

第2回 ベンチャー企業へ転職すると年収は下がる?~ベンチャー転職で失敗しないお金の考え方~

第2回 ベンチャー企業へ転職すると年収は下がる?~ベンチャー転職で失敗しないお金の考え方~

ベンチャー企業への転職もありかもしれないと思い始めたとき、最初に気になるのはお金の話だと思います。
「年収は上がるのか下がるのか?」
「大手企業への転職と比べて下がるのではないか?」
結論から言えば、下がる可能性は高いと思います。しかし、目の前の年収にばかり囚われていると、本当にあなたがやりたいことができる企業を見逃してしまうかもしれません。
今回はベンチャー企業への転職を成功させるためのお金に関する考え方をお伝えしていきます。


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ベンチャー企業への転職による年収の実態は?

ベンチャー企業への転職による年収の実態は?

ベンチャー企業への転職で年収が上がるのか下がるのか?それは当然ですが、転職する企業の状況や、あなたの経験が転職先で即戦力となりうるかといった個々の事情に応じて変わります。とはいえ、まずはベンチャー企業の年収や、転職による年収変動の全体感をとらえておいて損はありません。

 

今年(2019年)に入って日経新聞で報じられた、ベンチャー企業や転職の年収に関する記事をサマリーするとおおよそ以下のような状況です。(ここでいうベンチャー企業とは、創業から10年未満の企業を指します)

 

①ベンチャー企業の平均年収は約580万円(※)で、4年前と比較して70万円増であり、上場企業全体の平均と40万円の差まで近づいている
②転職によって年収が増えた人の割合は37%で過去最高
③ベンチャー企業へ転職した人の平均年収は720万円超であり、7年前と比較して200万円近く上昇している

 

※調査は創業から10年未満でその年にマザーズ上場した企業を対象としており、上場前のスタートアップも含めると、ベンチャー全体としてはもう少し低い数字となると予想されます

 

この情報をまとめると、
・転職市場全体は年収増の傾向
・ベンチャー企業の平均年収、転職前後の年収差分も増加傾向
ということで、大手企業からベンチャー企業に転職を考えている人には追い風が吹いている状況だと言えそうです。しかし、この状況を鵜呑みにして、ベンチャー企業への転職で給与もあげようという強気な姿勢での企業探しや、面接における条件交渉をするのが正解なのでしょうか?

 

 

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採用する側からすれば、大手出身者が本当に戦力になるかは未知数

さきほど述べた通り、ベンチャー企業の平均年収は大手企業に近づいてきていますが、差があることも事実です。インターネットで大手企業の年収ランキングなどを調べると、30歳社員の平均年収のボリュームゾーンはだいたい600〜650万です。平均でその額だとすると、順調に昇級してマネージャー手前という30歳半ばの社員は650〜800万円ぐらいの年収だと想定できます。ちなみにその年収は、ベンチャー企業だとマネージャーレベルに相当する額です。

 

つまり、大手企業に勤める30〜35歳の社員が年収を維持したままベンチャーに転職したいとすると、採用する側はマネージャー相当の年収を支払う必要があるわけです。採用する側の立場になって考えれば、かなりのリスクであることがわかります。

 

上場などを経て大企業を目指そうとしているベンチャー企業からすれば、大手企業での経験がある人を採用したいことは間違いありません。しかし、前回の記事でお伝えした通り、大手企業とベンチャー企業は求められる働き方が大きく異なります。大手の組織化された仕事で成果を出せる人が、不安定なベンチャー企業で成果が出せる保証はどこにもありません。これは、同一業種、同一職種での転職だとしても言えることで、業種や職種をまたぐような転職であればなおさらです。

 

ですから、まずは大手企業の実績がベンチャー企業でそのまま通じるとは限らないという認識を持ち、年収は下がるのが当然と考えるのがよいでしょう。

 

 


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短期的な年収の増減ではなく中長期的な視点で転職活動をしよう

短期的な年収の増減ではなく中長期的な視点で転職活動をしよう

では、年収が下がるという事実とどう向き合えばよいでしょう。一番良いのは、年収が一時的に下がるだけだと割り切り、短期目線でなく中長期的な目線で考えることだと思います。

 

中期的な目線─昇給のチャンスを活かす

まず中期的な目線で言えば、前回の記事でもお伝えした通り、ベンチャー企業は大手企業に比べて昇給のチャンスが多いです。転職してすぐは年収が下がっても、ベンチャーの水に慣れ、結果が出せるようになれば、比較的早く年収も転職前の水準に戻ると思います。そして前職では上が詰まって、なかなか就けなかったマネージャーになって、年収も前職を超えるのは、そんなに遠い話ではないと思います。

 

長期的な目線─納得できるキャリアと生涯賃金を考える

そしてもっと大事なのは長期的な目線です。
今転職を考えている人は、目の前の年収に対する不満よりも、今後の自身のキャリアについてこのままでよいのかと真剣に悩まれ、転職を検討しているのだと思います。

 

いま年収が下がることを恐れ、自身のキャリアにモヤモヤを抱えたまま働き続けた結果得られる生涯賃金と、一時的に年収が下がることを受け入れ、自分で選んだキャリアを歩み続けることで最終的に得られる生涯賃金を比較した時、どちらが高くなっているでしょうか?
もちろん答えは「やってみないとわからない」のですが、人生100年時代と言われ始め、定年まで逃げ切ればいいという時代が終わろうとしている今、今後まだ30〜40年と働きづけることを考えれば、やりたいことをやっていた方が生涯賃金は上がるのではないかと私は思います。

このように長期的な目線で考えることができれば、一時的な年収ダウンも将来のための授業料だと割り切れるのではないでしょうか?


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とはいえ、年収が下がる求人情報とは実際には向き合いづらい

さて、ベンチャー企業への転職は年収が下がるという前提がわかり、長期目線で考える心構えもできてきたと思います。しかし、それでも実際に転職活動を始めて、求人情報と向き合うと、現在の年収との差分が気になってしまうものです。私も最初はそうでした。しかし年収の第一印象で企業を選別をしてしまうと、良い企業との出会いを逃すことになりかねません。

 

「実質年収」を計算してみよう

そんな時の対策として、私は自分の現在の年収を少し低く見積もり、それを「実質年収」と名付けて、求人情報を見る時はその額との比較をするようにしていました。
「実質年収」は実際の年収から残業代や福利厚生費などを引いた額で計算します。私の転職前の会社は大変恵まれた環境だったので、残業代は残業しただけもらえましたし、福利厚生の一環で家賃補助などももらえていました。ただ、ベンチャー企業へ転職するということは、そういったものがない世界に飛び出すということなので、それがない年収を前提として考えた方がよいと思い、そのようなマイルールを作りました。

 

そうすることで、求人情報の年収と自分の年収の差分が少なく見えるようになり、年収による自分の中での足切りハードルが下がり、企業選びの幅が広がりました。これにより、良い出会いを逃してしまう確率が大きく減ったと思います。

小手先のテクニックではありますが、年収ダウンが気になって転職活動がなかなか進まないという方にはお勧めです。


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まとめ

世の中の動きとして、大手からベンチャー企業への転職も年収が上がりそうな気配を見せていますが、ベンチャー初心者のあなたはチャレンジャーであり、年収ダウンは必然という心構えを持って転職活動に臨んだ方が、良い出会いが待っていると思います。

しかし、年収が一時的に下がってもいいと思われた方も、ご自身はそれで納得できても家族が……という問題は残ると思います。お金の面も含めて、家族との転職相談も転職活動を進める上でとても大事な問題ですので、それはまた別の回で触れようと思います。

 

 

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取材者 = 平重 克樹

感性デザイン工学専攻で大学院修了後、株式会社NTTドコモに入社。NTTドコモでは、IoT/AIを軸とした、デバイス・アプリケーションの両面から経営課題にアプローチするビジネスコンサルティング業務に従事。建設業界の働き方改革・生産性向上に寄与するIoTソリューション事業(デジタルトランスフォーメーション:DX)の新規立ち上げを行う。また同時に、オープンIoTプラットフォームを展開する4社JVのインキュベーション支援業務に携わる。MWC Barcelona 2018・2019出展。
その後、株式会社ドリームインキュベータ(DI)に出向。DIでは主に国内ベンチャー投資・上場支援に取り組む。また、国内1号ファンド「DIMENSION」の立ち上げに関わる。

 

大久保 崇

筆者 : 

大久保 崇

人材育成ベンチャーにて、企業向け研修の開発者兼講師。
従業員数1万人以上の超大手通信キャリアから、従業員数100人前後の人材育成ベンチャーへ転職。大手通信キャリアでは12年勤務し、システム開発、人事、新規事業企画と様々な業務に携わり、マネージャーも経験。現在は大企業での経験を活かして、様々な企業の人材育成をサポートしている。

大久保 崇

筆者 : 

大久保 崇

人材育成ベンチャーにて、企業向け研修の開発者兼講師。
従業員数1万人以上の超大手通信キャリアから、従業員数100人前後の人材育成ベンチャーへ転職。大手通信キャリアでは12年勤務し、システム開発、人事、新規事業企画と様々な業務に携わり、マネージャーも経験。現在は大企業での経験を活かして、様々な企業の人材育成をサポートしている。