CXOストーリー

日本発スタートアップが本気で「世界No.1」を目指す スマートニュース CSO 任宜 (第3話)

日本発スタートアップが本気で「世界No.1」を目指す スマートニュース CSO 任宜 (第3話)

「自分が圧倒的に成長できる環境に行きたい」「共感できるビジョンに向かって働きたい」「CxO・経営層を将来は目指したい」とベンチャー・スタートアップ転職に興味はあるものの、なんとなく不安を感じて一歩を踏み出せていない方も多いのではないでしょうか?

CAREEPOOLでは先駆者である「急成長スタートアップCxO」の方々へのインタビューを実施。大企業からスタートアップへ転職する際に気をつけるべきポイント、CxOに必要なスキルやマインドセット、スタートアップで働く醍醐味などについて紹介していきます。

今回はドリームインキュベータ(DI) 、DeNA Chinaを経て、ユニコーン企業として国内外で注目を集めるニュース閲覧アプリ「スマートニュース」のCSO(最高戦略責任者)任宜(にん・ぎ)氏に、目指すビジョン、キャリアで大切にしていることについて、DIの後輩でもある中山が聞きました(全3話)


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世界で通用するスタートアップの条件

DI中山:日本から、世界に通用するスタートアップを作りたいと思って、私はこのベンチャー支援の仕事をしています。その上では「世界の人に共感される大きなミッション」を持つことが重要と思っていますが、任さんはどのようにお考えでしょうか?

 

任:私は問いの時点が違いますね。「日本から」ではなく、「国境という概念を薄くしたい」と思っています(第1話リンク)。そして昨今の流れは、共感する対象が国家ではなく、自分が長く接している人や組織、都市というミクロな単位になってきています。

 

これからの時代には、世界中の人と人、都市と都市が同じ悩みや共感を軸にゆるやかに繋がり合うでしょう。そしてその繋がりを幸せにする、という考えをベースにビジネスを組み立てられる時代だと思っています。

 

 

DI中山:日本という、ある種クローズドな社会にいる私と、巨大な北米・中国マーケットを主戦場にしている任さんの間では、「国」に対する感覚の違いがありそうですね。

 

任:たしかに、日本は世界的に見ても非常にクローズドな社会ですから、日本という「国」に共感を持つのは理解できます。一方で、中国の場合は人口1億人を超える「省」が何個もある。当然ながら国に対する感覚値は異なってくるでしょう。

 

さて、国の議論は置いておいて、グローバルで成功するためには「全ての人に共感される大きなミッション」が必要かというと、私は必ずしも必要ないと思っています。

 

DI中山:「国境という概念を薄くする」とおっしゃっている任さんからすると、意外なお答えですね。

 

任:私がスマートニュースに入った理由のひとつが、ファウンダーの鈴木健さんがミッションでも社会的インパクトでも本気で世界トップを狙うと考えていたからです。

 

コアバリューの1つめに掲げられているのも「For the Common Good」。Googleの「Don’t Be Evil」を超えるメッセージだと思っています。

 

しかし、じゃあ誰もがこのような大きなミッションを掲げるべきか、というとそうではないと思っています。そんな世界は息苦しいですよね。

 

先ほど申し上げた通り、国という概念を捨てて、自分が共感するもの、課題と感じていることに対して素直に事業をすること。そのうえで、国を跨いで事業展開することに躊躇しないこと。

 

これが世界で通用する事業の作り方なのかなと思います。その「サイズ」は人それぞれで良いのではないでしょうか。私は大きなものを目指しておりますが、世界の全ての人がそう思う必要はないと思います。

 

 


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短期変化に過剰反応せず、長期変化を軽視しない

短期変化に過剰反応せず、長期変化を軽視しない

DI中山:任さんとお話していると、「自分たちの世代では国境という概念を薄くすることがミッション」というご発言にもある通り、非常に長いスパン・潮流で物事を捉えられていると感じます。

 

任:30年前まで配給制だった中国が、いまアメリカと対等に経済交渉をするような国になるなんて、昔は誰も想像しなかったですよね。日本でこれだけ転職がさかんになったのも、おそらく20年前は誰も想像していなかったでしょう。

 

20年、30年の長期スパンで、世界は劇的に変わります。

 

一方で、世間では2~3年の短期間で起こりうる変化に過剰反応する傾向があります。2~3年の短期変化は、想像しているよりも得てして小さいものなのです。

 

 

DI中山:その長期的変化のひとつが「国境という概念を薄くする」ことなのですね。

 

任:私たちは過去の偉人の功績の上に立って生きています。もし数百年前に生まれていたら、やるべきことは違っていたでしょう。

 

現代は地球上の国家の数は200ヶ国くらい。さらに、インターネットという技術が発明され、世界が本当の意味でフラットになってきている。この時代に生まれた我々世代だからこそ、果たすべき責務があるはずです。

 

私が「国境という概念を薄くしたい」という話をすると多くの人が共感してくれるのですが、それはこの時代を生きる人だから持ちうる感情だと思うのです。30年前でも30年後でも、反応は違っていたでしょう。

 

私がやらなくても、時代の流れとして必然的に「国境という概念」は薄くなっていくと思います。もちろん私が考えていることが間違えていることもたくさんあるでしょう。ただ、私が何かやることで、世界が少しでも前に進歩すれば、と考えています。

 

 


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世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける

世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける

DI中山:ベンチャーへの転職を考える皆さんに、会社を選ぶ際に気をつけるポイントがあれば教えてください。

 

任:会社の目指す方向性、リミットを決めるのは創業者です。戦術の部分は後でいくらでも変えられますが、この「ミッションの定義」だけは創業者次第。そういう意味では、創業者・経営者の見定めはベンチャーへの転職では特に意識したほうが良いでしょう。

 

これは先ほど言ったように、ミッションが壮大であれば良いというわけではありません。「自分がやりたいこととマッチしているか」が重要です。

 

私も、DeNA Chinaを辞めた時は自分で起業しようと思っていました。しかし自分が目指すことをより早く達成できて、プロセスも楽しむことができると判断してスマートニュースを選びました。要はやりたいことをやっているだけなんです。

 

なので身構える必要はありません。ベンチャーだからといって生活や家族を犠牲にする必要はないし、自分のやりたいこと・主義主張に素直に向き合えばいいと思います。

 

 

DI中山:では最後に読者のみなさんにメッセージをお願いいたします。

 

「World is flat」と言われて久しいですが、35歳以下のミレニアル世代と呼ばれる人たちは、世界的に考えていること・思想が近づいていると感じます。これはインターネットの登場により、日々接する情報がフラットになってきたことが要因でしょう。

 

つまり、各エリアで戦術レベルの違いはあれど、大きなトレンドは世界中で均質化していきます。つまり、日本に閉じて戦う、という選択肢はどんどん無くなっていくのです。

 

なので「我々は地球人」であるというマインドにたって、ぜひ自分がやりたいことを考えてみてください。

 

そして、もし「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」というミッションや「世界トップを狙う」というスケール感にピンと来た方は、スマートニュースの門戸を叩いていただけると嬉しいです。

 

 

 

中山航介

筆者 : 

中山航介

上智大学経済学部卒業後、新卒でDI参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当。学生時代には、国内外スタートアップ、メガベンチャーでのインターンを数社経験。

中山航介

筆者 : 

中山航介

上智大学経済学部卒業後、新卒でDI参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当。学生時代には、国内外スタートアップ、メガベンチャーでのインターンを数社経験。