CXOストーリー

HRテクノロジー「SmartHR」COO倉橋隆文が語る、ベンチャーにおける「COO」の役割とは?(第1話)

HRテクノロジー「SmartHR」COO倉橋隆文が語る、ベンチャーにおける「COO」の役割とは?(第1話)

「自分が圧倒的に成長できる環境に行きたい」「共感できるビジョンに向かって働きたい」「CxO・経営層を将来は目指したい」とベンチャー・スタートアップ転職に興味はあるものの、なんとなく不安を感じて一歩を踏み出せていない方も多いのではないでしょうか?

CAREEPOOLでは先駆者である「急成長スタートアップCxO」の方々へのインタビューを実施。大企業からスタートアップへ転職する際に気をつけるべきポイント、CxOに必要なスキルやマインドセット、スタートアップで働く醍醐味などについて紹介していきます。

今回は人事労務の業務をクラウド化して負担を軽減する注目の企業、SmartHRでCOOを務める倉橋隆文さんに、ベンチャーにおけるCOOの役割や求められる素養についてお伺いします。(全3話)


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COOに求められる「全体最適の担保」

ーーベンチャーでは「COO」という役職が多く存在しますが、どのような役割を担っているのかが見えづらい側面もあると思います。倉橋さんが考えるベンチャーにおけるCOOの役割についてお聞かせください。

 

私も入社して3年弱の間に、役割が大きく変わってきました。

 

入社した当初はマーケティンググループのマネージャーを兼任するなど、かなりビジネスプロセスの細部にまで入り込んで仕事をしていました。直近の業績を作るためならなんでもやっていましたね。

 

そこから仕事を任せられる素晴らしい人材がどんどん入社して増えてきて、今では入社初期にやっていたような仕事は一切やっていません。私の役割は来期、5年後といった長期目線の抽象的な仕事へと変わってきています。今私がいなくなったとしても、1年くらいは会社の業績に全く影響が無いと言えるくらい、優秀なチームに任せることができているのです。

 

 

 

倉橋隆文/1983年生。東京大学理学系研究科修了。2008年よりマッキンゼー&カンパニーにて大手クライアントの経営課題解決に従事。その後ハーバード・ビジネススクールにてMBAを取得。2012年に楽天株式会社に転職し、社長室や海外子会社社長などのポジションで事業成長を推進。2017年7月よりSmartHRに入社しCOOに就任。

 

 

ーー変わりゆく役割の中で、倉橋さんがCOOとして入社当初からいまも変わらず担当されていることはありますか?

 

一貫している部分は2つで、「採用・育成」と「全体最適の担保」です。

 

1つめの「採用・育成」は権限委譲と紐付いています。自分より優秀な人材を採用・育成し、仕事を任せ、権限をどんどんと渡していく。そうすることで個人に依存することなく、組織として事業を運営できるようになります。

 

2つめの「全体最適の担保」は逆に、権限移譲すればするほど必要になってくる役割です。会社は専門家に仕事を任せれば任せるほど、部分最適になってしまう所がどうしても出てきてしまうものです。その時にCOOには一歩俯瞰して全体を見渡し、「全体最適を担保」する役割が求められます。

 

 


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あらゆる局面で問われるCOOとしての度量

あらゆる局面で問われるCOOとしての度量

ーー「採用・育成」において気をつけていらっしゃることをお聞かせください。

 

なによりも大事にしているのは、採用時に「カルチャーフィット」を見極めることです。

 

弊社はおかげさまで組織的課題が比較的少ない会社です。私が前職で海外の子会社社長をやっていた頃と比べると、人由来の「不健全な衝突」がほとんどない。これはカルチャーフィットしている人が集まっているおかげだと思います。

 

 

ーー「カルチャーフィット」をどのように見極めていらっしゃいますか?

 

弊社で活躍する人材は「主体性」があって、「他責にしない」、成長意欲をもって謙虚に学び続ける「努力家」。あとは共通項として「遊び心」も持っている人が多いです。

 

それをどのように見極めているかは…企業秘密にさせていただきます。(笑)

 

もちろん単なる仲良しこよしではなくビジネスで結果を出すことが目的ですので、「健全な衝突」は歓迎です。ゴールを達成するために、互いに尊敬しあえる人材を集めることを徹底することが大切だと思います。

 

 

ーー「全体最適の担保」において気をつけていることをお聞かせください。

 

まずは経営陣同士で連携するということ。経営陣が連携できていなければ、現場で連携できるわけがありません。

 

私は資本政策・資金調達にもCFOやCEOと一緒に取り組みますし、CTOとプロダクトについて議論することも多々あります。役割分担はもちろんありますが、その管掌範囲に囚われることなく色んなことに首を突っ込んでいますね。

 

一方で、私は財務のプロでもなければ開発のプロでもありません。なので私の視点から要望は出すけれど、最終的な意思決定はそれぞれのプロに委ねます。

 

 

ーー色んな所に口出しをすると煙たがられたりするなど、コミュニケーションの設計が難しそうです。

 

まず大切なのは要望を出すときに背景、コンテキストを共有してから伝えることだと思っています。

 

私はCFOやCTOが見れていないビジネス側の現場視点、予測を持っていますので、それを共有した上で資本政策やプロダクト開発に要望を出せば、理解はしてもらえます。

 

次に大切なのは、最後の判断はそれぞれの領域のプロに一任するということ。もし自分の要望が通らなかったとしても、それはプロの方が正しい判断をすると信じています。この信頼関係があるからこそ、色んな事柄に要望を出せるのです。

 

 

>第2話「外資系コンサル、ITメガベンチャーを経てスタートアップ経営者に転職。SmartHR COO倉橋隆文のキャリア」に続く(3月下旬予定)

 

平重 克樹

筆者 : 

平重 克樹

感性デザイン工学専攻で大学院修了後、株式会社NTTドコモに入社。NTTドコモでは、IoT/AIを軸とした、デバイス・アプリケーションの両面から経営課題にアプローチするビジネスコンサルティング業務に従事。建設業界の働き方改革・生産性向上に寄与するIoTソリューション事業(デジタルトランスフォーメーション:DX)の新規立ち上げを行う。また同時に、オープンIoTプラットフォームを展開する4社JVのインキュベーション支援業務に携わる。MWC Barcelona 2018・2019出展。 その後、株式会社ドリームインキュベータ(DI)に出向。DIでは国内ベンチャー投資・上場支援に取り組む。また、国内1号ファンド「DIMENSION」の立ち上げに関わる。

平重 克樹

筆者 : 

平重 克樹

感性デザイン工学専攻で大学院修了後、株式会社NTTドコモに入社。NTTドコモでは、IoT/AIを軸とした、デバイス・アプリケーションの両面から経営課題にアプローチするビジネスコンサルティング業務に従事。建設業界の働き方改革・生産性向上に寄与するIoTソリューション事業(デジタルトランスフォーメーション:DX)の新規立ち上げを行う。また同時に、オープンIoTプラットフォームを展開する4社JVのインキュベーション支援業務に携わる。MWC Barcelona 2018・2019出展。 その後、株式会社ドリームインキュベータ(DI)に出向。DIでは国内ベンチャー投資・上場支援に取り組む。また、国内1号ファンド「DIMENSION」の立ち上げに関わる。