CXOストーリー

【CAREEPOOL CAREER FAIR レポート#1】  川崎修平(DeNAフェロー)×佐々木康伸(SHOWROOM CTO)エンジニアセッション  (前編)

【CAREEPOOL CAREER FAIR レポート#1】  川崎修平(DeNAフェロー)×佐々木康伸(SHOWROOM CTO)エンジニアセッション  (前編)

CAREEPOOL CAREER FAIRとは?

戦略コンサルティングとインキュベーションによって新しい事業を創造することをミッションにしているドリームインキュベータ(=以下DI)が、スタートアップへの転職を検討している方と、有力スタートアップ企業をつなぐ場として開催しているイベントです。

第1回目となる今回は2019年11月23日(土)に東京ミッドタウン日比谷・BASE Qにて開催。キャリアの選択肢としてスタートアップ、ベンチャーを検討している方々を対象に、スタートアップ、ベンチャー経営陣による登壇セッション、事業プレゼンとともに、各社スタッフと参加者との懇親会も行われました。


Deprecated: wp_make_content_images_responsive の使用はバージョン 5.5.0 から非推奨になっています ! 代わりに wp_filter_content_tags() を使ってください。 in /home/dreamincubator7/public_html/careepool/wp-includes/functions.php on line 4777

CAREEPOOL(キャリプール)とは

事業の目利きのプロであるベンチャー投資家が審査し、有望と判断した会社を紹介する新時代の人材紹介サービスです。戦略コンサルティングファームでありベンチャー投資を手掛けるドリームインキュベータ が運営、同社のファンド「DIMENSION」が集客・ブランディングを支援しており、投資先のみならず、投資先以外についても有望なスタートアップの紹介も行っております。

キャリア面談を希望される方はこちらからお申込み頂けます。


Deprecated: wp_make_content_images_responsive の使用はバージョン 5.5.0 から非推奨になっています ! 代わりに wp_filter_content_tags() を使ってください。 in /home/dreamincubator7/public_html/careepool/wp-includes/functions.php on line 4777

【エンジニアセッション】エンジニアとして活躍するうえで大事なこと

 

【登壇者情報】

川崎 修平(かわさき・しゅうへい:写真左)/株式会社ディー・エヌ・エー フェロー
1975年生まれ。早稲田大学大学院に在学中、コンテンツマネジメントシステム等を独力で開発。東京大学大学院の博士課程に在学中の2002年より、ディー・エヌ・エーにアルバイト入社し、04年には正社員となった。その直後、『モバオク』『ポケットアフィリエイト』『モバゲータウン』を立て続けに開発。規格外の発想力・開発力・スピードを示したことから社内はもちろん、社外でも天才エンジニアとしてメディアに紹介されるようになった。その後もディー・エヌ・エーが展開する多様なサービスの開発・運用に携わり、07年、取締役に就任、18年、同フェローに就任。

 

佐々木 康伸(ささき・やすのぶ:写真中央)/SHOWROOM株式会社 CTO
ITベンダー企業を経て 2008年に株式会社モンスター・ラボに入社後、自社の音楽配信サービスやソーシャルアプリの開発を行う。2010年DeNAに入社後 Mobageの開発・運用や、音楽アプリGroovyの開発に携わる。2013年に代表の前田裕二氏とSHOWROOMのサービス立ち上げ、2015年にDeNAからSHOWROOM株式会社として独立後、CTO、バックオフィス、新規事業、HR全般を担当し、現在はプロダクト開発および、xR・メディア等、新規事業開発の責任者を務める。

 

【モデレーター】

下平 将人(しもだいら・まさと:写真右)/DIMENSION ビジネスプロデューサー
弁護士として一般民事や企業法務を経験したのち、LINE株式会社の社内弁護士(リーガルカウンセル)やチャットボット領域の新規事業開発担当を経て、DIに参画。国内1号ファンド「DIMENSION」を立ち上げる。人材紹介サービス「CAREEPOOL」のプロジェクトアドバイザー。

 

 

下平将人(以降、下平):

本日はお集まりいただきありがとうございます。エンジニアとしてスタートアップへの転職も視野に入れているみなさんに向けて、スタートアップで「エンジニアとして活躍するうえで大事なこと」をテーマにお話をお伺いしたいと思います。

 

まずはお二人のこれまでのご経歴を簡単にお聞かせいただけますか?

 

 

川崎修平(以降、川崎):

私は2002年にDeNAにアルバイトとして入社し、ガラケーの「モバオク」というサービスを開発しました。その後「モバゲータウン」から始まって様々なサービス開発に携わり、気づいたら20年ほど経っていました(笑)。

 

今はDeNAでフェローという形で在籍しつつも、事業のスピンアウトおよび起業家輩出を主目的としたデライト・ベンチャーズで、創業期の事業サポートをしています。

 

 

佐々木康伸(以降、佐々木):

私は新卒でITベンダーに入社しSIerを1年ぐらいやっていたのですが、もともと大学で芸術分野を専攻していたということもあって、toC向けサービスをやりたいと思い、2008年にモンスター・ラボに入社しました。

 

そこではインディーズミュージシャン向けのiTunesみたいな音楽ストリーミング配信サービスを開発しました。サービス自体はすごく好きだったのですが、売上がなかなか上がらず、苦しい状況下で「どうやったら事業を伸ばすことができるのだろう」と考えたときに、当時モバゲーが急成長していたDeNAに興味を持ちました。

 

2010年にDeNA入社後は、モバゲーの運用開発やソーシャルゲーム立ち上げなどを経て、新規事業開発部門に異動しました。そこでも音楽アプリの開発をしたのですが、ローンチ後わずか3ヶ月でクローズが決まってしまう挫折も味わいました。

 

そんな挫折を経て2013年にSHOWROOM代表の前田と出会い、2人でSHOWROOMを社内新規事業として創業しました。今はDeNAから分社化し、SHOWROOMでCTOをしています。

 

 

 


Deprecated: wp_make_content_images_responsive の使用はバージョン 5.5.0 から非推奨になっています ! 代わりに wp_filter_content_tags() を使ってください。 in /home/dreamincubator7/public_html/careepool/wp-includes/functions.php on line 4777

伸びるエンジニアのマインドセット

下平:

お二人がエンジニアとして大成されるにあたって、大切にしてきたマインドやスキルがあればお聞かせください。

 

 

川崎:

「このサービスを成功させたのは俺だ」と、事業全部に対して責任を持つつもりですべてのサービスに関わってきました。

 

これはエンジニアに限らないことだと思いますが、少人数で新規事業を立ち上げる時は、それくらい当事者意識を持ったメンバーが集まらないとうまくいきません。絶対無理だと思ってもどうにかする。どうやったら目標達成できるかということを鼻血が出るくらい考え続けていましたね。

 

 

佐々木:

私も川崎さんと流派はほとんど一緒なのですが、必要なマインドやスキルは事業のフェーズによって変わります。私はキャリアの初期は大規模システムの運用などの仕事が多かったので、ある程度自分のやるべき業務範囲が明確でした。

 

しかし事業立ち上げフェーズでは、業務を選んでいる場合ではありません。限られたリソースの中で結果を出そうと思うと、川崎さんが言うように「全部自分でやる」というマインドが大切かなと。

 

SHOWROOMでも、番組制作現場から営業、バックオフィスまでありとあらゆることをやっていた時期もありました。「エンジニアだから」どうこうというより、「事業の成功にコミットする」という考え方が必要です。

 

 

 

下平:

お二人ともなぜ「事業にコミットする」という意識を持てるようになったのでしょうか?

 

 

川崎:

「これが世に出たら面白いだろうなぁ」というのが先にあって、技術は手段でしかないんですよね。作らないと動かないから、しょうがないから作るみたいな(笑)。

 

 

佐々木:

私ももともと大学では芸術分野の専攻なので、「プロダクトを作って人を喜ばせたい、楽しませたい」というのが先にあります。そのためなら極端な話、プログラムをしなくても別にいいんです。

 

 

川崎:

とはいえ、結果的に必要になる技術が超マニアックで、そこを深掘りしないといけないことが往々にしてありますよね。仕様通りじゃうまく動かなくてRTMPのプロトコルのパケットを全部解析したりね(笑)。

 

 

佐々木:

多いですよね(笑)。SHOWROOMも、創業当時は動画配信サービスをやっている会社が他にあまりなかったので、R&Dフェーズはどうしても必要でした。

 

 

川崎:

事業立案者が具体的なサービスイメージまで持っている場合もあれば、「こういうマーケットで、こう勝てる見込みがある」とだけ持ってきて、実際のプロダクト側はお任せというパターンもあります。モバゲーの場合はどちらかというと後者で、プロダクトは完全に任せてもらえました。

 

 

下平:

ケースバイケースで責任を持つ範囲が変わると。

 

 

川崎:

私はサービスを作るときに、漫画でいうところの「作画担当」「原作担当」「編集者」みたいな感じで例えるのですが、モバゲーの場合はビジネス起案者が「編集者」で、私が「原作」と「作画」を担当した。作ったものに対して、マーケットや競合情報を見ながら「編集者」が方向性だけコントロールしてくれるイメージです。

 

一方で、「こういうイメージ」というのを持っている「編集者」兼「原作担当」の人もいる。その場合は、そのサービスを最高に作るためにはどうしたらいいだろうと「作画担当」に集中する。相手と自分の特性の組み合わせ次第かなと思いますね。

 

 

 


Deprecated: wp_make_content_images_responsive の使用はバージョン 5.5.0 から非推奨になっています ! 代わりに wp_filter_content_tags() を使ってください。 in /home/dreamincubator7/public_html/careepool/wp-includes/functions.php on line 4777

スタートアップでマネージャー・CTOとして働く

下平:

立場がマネージャーになったときに、必要となるマインドやスキルはなんでしょうか?

 

 

佐々木:

私の場合マネジメントがそんなに好きではないんですけれど、立場上やらなければいけなくなったのでやっている、というのが正直なところです。それで1番自分が変わったなと思うのは、視点が「自分からチーム」になるということ。周りをいかに動かすかにマインドセットしていくことです。

 

あんまりマネジメントが目立っているチームってうまくいってないんじゃないかなと思っていて、メンバーが輝いている状態をつくる、うまく仕事をディスパッチして部下の手柄にしていくのが良いマネージャー。

 

そう意識し、動けるようになるまでは大変でしたが、なるべくメンバーが力を発揮できる仕組みづくり、環境づくりを意識しています。

 

 

 

下平:

エンジニア特有の「仕組みづくり」は例えば何があるのでしょうか?

 

 

佐々木:

エンジニアってビジネスサイドの人に比べて理由を知りたがるというか、細かく噛み砕きたがる。「なんでこういう方針なのか」というのを、丁寧にブレイクダウンして説明しないと腹落ちしないエンジニアが多いなと感じています。

 

営業だと体育会的にトップダウンでもいけるんですけど、エンジニアは寄り添って説明していくのが1番大切かもしれません。

 

 

 

下平:

川崎さんはDeNAのCTOも務められました。

 

 

川崎:

私の場合は人に恵まれていて、各組織のリーダーたちがしっかり出てきてくれたので、どちらかと言うと私がやっていたのはそこから上がってくる声と経営陣との間の橋渡し。潤滑剤になるような役割をメインでやっていた感じです。

 

 

佐々木:

プレーヤーとマネージャーというのは別職能が求められると思っていて、向き不向きも全然違う。私もいまは直接マネジメントというよりも、間にマネジメント担当の人を入れてマネジメントしてもらうようにしています。

 

 

下平:

最近はCTOと並行してVPoE(Vice President of Engineering)を置く企業が増えているのもそのあたりが理由かもしれませんね。

 

川崎:

そもそもCTOの仕事って相当曖昧だよね(笑)。

 

佐々木:

みんなやっていること違いますからね(笑)。

 

 

下平:

ちなみにSHOWROOMのCTOはどんな役割ですか?

 

 

佐々木:

うちはプロダクトの責任を持つということもやっているし、技術的な戦略という観点での経営的意思決定もしています。事業全体を伸ばす意思決定に入っている感じですね。

 

川崎:

私の場合はDeNAの取締役になってからもずっとCTOという形ではやっていなかったです。後に、グローバル展開して世界に拠点が増えてきたタイミングで、誰かがリーダーシップをとって決めないと話が進まないという状況になり、はじめてCTOという役職ができ、私が就任しました。

 

ただ海外があまりうまくいかずシュリンクするタイミングで、私はいわゆるCTOというより切り込み隊長的な役割だったので、CTOの肩書きを外してもらいました。

 

そこから4年くらいCTOがいない期間が続いて、今は小林篤さんがCTOを担っています。彼の場合はCTO職を作った理由が「エンジニアをもっと生かす・働きやすくする」こと。社外に対するプレゼンスも技術も強めていくという、一般的なCTOの役割を担っています。

 

なので同じCTOという肩書きでも、やっている事は全然違ったりします。

 

 

下平:

役割が変化するのに合わせて、どのようにスキルアップされていったのでしょうか?

 

 

佐々木:

もうやるしかないですよね。その場に自分を放り込んで、後はインプットとアウトプットを繰り返す。メンターをつけるというのもやっていました。

 

 

下平:

どのような人をメンターとされたのですか?

 

 

佐々木:

会社の中で名前がある人を師事したり、技術レベルの高い人と仲良くなってサポートしてもらったり。当時はタバコを吸っていたので喫煙所でコネクションを作ったりしてましたね。

 

DeNAの担当役員としてSHOWROOMに関わってくれていた原田明典さんに悩み相談したり、壁打ち相手になってもらっていました。役割や課題が変わる都度、適任を探してメンターになってもらっている形ですね。

 

 

下平:

川崎さんはいかがですか?

 

 

川崎:

「やりますと言ってからどうにかしている」としか言いようがないですね(笑)。

 

例えば北米拠点のリーダーが苦戦しているので「来週から川崎くんやってくれない?」みたいなことが起こるわけです。英語もしゃべれないのに北米拠点のプラットフォーム設計リーダーをやらされて(笑)。でもいざ行ってみたら、割とどうにかなるものなんです。

 

 

 

 

 

(後編に続く)

中山航介

筆者 : 

中山航介

上智大学経済学部卒業後、新卒でDI参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当。学生時代には、国内外スタートアップ、メガベンチャーでのインターンを数社経験。

中山航介

筆者 : 

中山航介

上智大学経済学部卒業後、新卒でDI参画。大企業向けコンサルティングでの戦略策定、事業投資先への出向(データベース運用・分析)を経て、国内ベンチャー投資を担当。学生時代には、国内外スタートアップ、メガベンチャーでのインターンを数社経験。